2018.10.10
ペットの最新病気情報
肛門嚢炎から自壊
肉食動物の肛門の両脇の下部には肛門嚢という袋があり、肛門腺液という臭い汁が溜まっています。これは一種武器でもあります。うーんと興奮したり喧嘩をしてものすごくおなかに力が入ったときに肛門や骨盤の周りの筋肉が収縮してぴゅーっと排出します。 ところが現在室内飼いがほとんどで、穏やかな生活を送っている子がほとんどで、そんなにおなかに力もかけません。 するとどんどん分泌腺がたまってきて、そこに細菌感染がおこります。 最初はムズかゆいような状態から排便をするときに痛みを覚えたり、排便を途中でやめてしまったり、肛門を床に擦り付けたりというような症状が出てきます。 この状態になるとご家庭では肛門腺を絞ったり、触ったりできなくなり 一日二日すると写真のように肛門の横に大きな穴が開き、血膿が出て、初めて気が付かれます。 結果、外科手術できれいにします。 経過は次の写真をご覧ください。